第3回
ひょうご農福連携コンテスト
第3回
エントリープラン
持続することが、大切なSDGs
~半歩からはじめよう~
テーマの通り一時的な活動ではなく、この活動・事業による持続的な運営ができる福祉事業として、農業関連の社会参加や事業所のスキルアップに繋げたいと取り組んでいる。現在、事業所では農家や卸業からのB品購入・自家栽培等による鳥獣害駆除での鹿を利活用したドッグフードの製造販売や、農家からの購入・自家栽培・大手スーパーでの賞味期限切れ寸前商品を活用した西脇工業高校の食堂運営を行う。現在の取組みはある程度軌道に乗り、障がい者の向き不向きも分かってきたため、既存事業を伸ばしながら新しい事業展開も検討している。
- 事業所名/PASSO多可・PASSO西脇
- 住所/〒679-1124 兵庫県多可郡多可町中区森本809-15
- TEL/0795-20-7325
放置竹林に見た工賃UPの光
山林が目立ち、放置された竹林も散見される加古川市北部。地域の高齢化も進み、田畑への竹林の進出を防ぐこともできず、福祉との連携を模索。竹には自然の持つ温かみが溢れ、プラスチック製品にはできない製品が出来上がることに着目した。工賃アップを目指すためにも原価を極力抑えられる竹製品は非常に魅力的で、利用者のスキルに合わせた作業割り振りも実現できた。パウダー状・チップ状にし、畑における天然マルチとしての活用や、竹炭による土壌改良も可能になり、一昨年から取り組んでいる綿花栽培と竹チップの融合も計画中。
- 事業所名/アンソレイエ・レーヴ
- 住所/〒675-0054 兵庫県加古川市米田町平津495-4
- TEL/079-441-7334
「作って食べて」ぼちぼちいこか
セーフティネットになる自己完結型の農福連携
障がい者の「親亡き後」を考えると切実なのは「食べていけるのか」ということ。通年食べていける食物をみんなで作る。仲間がいて、一緒に働いて、ご飯が食べられる。余ったものは加工して販売する。いつでも帰ってこられる場所を作る。そんな活動を少しずつ規模を拡大しながら続け、現在は有機・無農薬で畑を約2ha、田んぼを約40ha栽培して販売。美味しい野菜として知名度も上がり、地域社会とも良好な関係を築く。今後は、冬季の作業確保や端境期解消のため、ビニールハウスや作業・保管場所も増設し、規模を拡大していきたい。
- 事業所名/の~ら
- 住所/〒668-0272 兵庫県豊岡市出石町鳥居785番地
- TEL/0796-20-1295
福祉×農業=∞
「福祉施設は地域に開かれた施設でなければいけない」と考え、常にオープンであることを意識しているが、開かれていても訪れる人がいなければ”開かれた施設”とは言い難い。そのため、地域課題に対して福祉施設がどのように取り組むことができるのか、どの部分に携わることができるのかを考えて実施した結果、農福連携に取り組むことで、少しでも地域課題に貢献できることが分かった。地域に出向くことで、近隣住民と交流ができ社会参加に繋がる方法を模索し、施設と地域が農業を通じて密接な関係構築ができるよう取り組んでいきたい。
- 事業所名/書写ひまわりホーム
- 住所/〒671-2201 兵庫県姫路市書写634-50
- TEL/079-268-0825
みんなで農福・身近に農福
~農福連携のすそ野を広げよう~
丹波篠山は豊かな自然に恵まれた農産物の宝庫で、黒大豆や山の芋などのブランドがある。「この強みを生かさない手はない!」と農福連携に取り組む。現在は35aの耕作地で、黒豆・山の芋を中心に野菜の栽培・収穫販売のほか、収穫した黒豆で黒豆ベーグルの製造販売を行う。農業で大切なことは土づくりで、土地の気候・風土に合った農産物が脈々と引き継がれ、丹波篠山でブランドになっている。これを地道に守り続ける継続的な活動の中で、農産物への誇り・丹波篠山市への誇り・自分自身への誇りを持てるようになることを目指している。
- 事業所名/たすきファーム
- 住所/〒669-2461 兵庫県丹波篠山市小枕655-1
- TEL/079-506-7625
黒枝豆茶&黒枝豆桑茶(ブレンド茶)の製造
阪神地域の特産品である黒枝豆栽培をJAが重点栽培品種として奨励しており、事業所でも早生黒枝豆を栽培出荷していたが、出荷できない規格外豆も多かった。一昨年、阪神農業改良普及センターがこの規格外豆を活用した新商品開発参加者の募集を行っていると知り、これまで行ってきた桑茶製造のノウハウを生かし、黒枝豆茶の製造に取り組んだ。これにより、従前から関わりがあった地元農家だけでなく、JAという農業関連の法人組織との連携により、活用できるネットワークやフィールドが広がり、新たな農福連携の形に生かしたい。
- 事業所名/ジョブサポート希望
- 住所/〒669-1231 兵庫県宝塚市玉瀬字細尾1-25
- TEL/0797-91-0588
「いつでも、だれでも」障がいのある方が活躍でき、
地域貢献できる農福連携の取組を実施
農福連携は令和3年度から開始し、令和5年度には従事者数が約12倍に増加した。このように継続できている理由には、①障がいのある方が生き生きと活動し、職員に「また農作業がしたい」と伝える②農業者から「ありがとう」の言葉をいただける③定植から収穫まで喜びを味わえる④障がいのある方が地域貢献できる場である、といった”誰でも活躍できる場”として位置づけていることにある。今後も利用者の工賃向上に向けての取組みや、他事業所の農福連携アドバイザーとしての地域社会貢献、大学との連携による人材育成を行っていきたい。
- 事業所名/赤穂市立さくら園
- 住所/〒678-0252 兵庫県赤穂市大津1327-56
- TEL/0791-42-3349
進化する農福連携
自然農法を学びながら農業に携わるうちに、農業の素晴らしさや土に触れることの大切さを広めていきたいと考えるように。事業所としては主に自然栽培農法の米の栽培に力を入れ、収穫した米から米粉や米粉面などの加工品を商品として販売。また、米以外にもじゃがいもやサツマイモの根菜などを栽培し、それらの野菜の特性を活かしたお菓子の製造・販売も行う。農業という一次産業、そこから生み出す六次産業まで幅広く活躍できるということを、私たち福祉事業者が取り組むことで、地域資源を活用した新たな取組みとして広げていきたい。
- 事業所名/リトリートフィールド
- 住所/〒679-2214 兵庫県神崎郡福崎町福崎新250-1
- TEL/0790-20-5320